コーチ 幸治里織からのご挨拶
はじめまして。苫米地式コーチング認定コーチの幸治里織です。
仕事への未練
私は、結婚して10年ほど専業主婦として子育てに明け暮れて過ごしました。
結婚前は会社員として働いていましたが、当時は会社から「女性は結婚したら寿退社するもの」と決めつけられ、結婚と同時に退職。
本当は、結婚しても仕事を続けてキャリアアップしたい、バリバリ働きたいと思っていたのに「あなたは社会には必要ないですよ」と言われているような感覚でとても悔しく思いました。
こどもと一緒に過ごす時間はとてもたのしい。だけど自分で自由にできるお金がないことにストレスを感じていたのです。
一番下のこどもが幼稚園に入園したのを機に、ようやくパートに出ることができました。
ですが、自分の自由なお金が欲しいと働き始めたのに、結局は子供の教育費に。
仕事したくてたまらなかったのが嘘のように、パートに行くことが義務となり辛く感じるようになったのです。
好きなことを仕事に!
パートに出てしばらく経った頃、パンの師匠からも技術のお墨付きをいただき、今まで趣味でやっていたパンを教えようとパン教室を開業。
パートに行く事が辛く感じていたタイミングで、師匠からのGOサインが出て、好きなことを仕事にできてとても嬉しく感じました。
教室が軌道に乗るまではパートで収入を得ながらやっていこうと、パートと教室の二足のわらじで頑張っていました。
教室を始めた頃は、ビギナーズラックだったのでしょう。
レッスンを開催すれば満席とはいかなくても、お客様がご予約くださっていました。
レッスンで作ったパンがおいしいと喜んでいただき、今まで趣味でしかなかったパン作りが、必要な人の役に立ったと嬉しく感じたのです。
収入は少なくても、受講してくださる生徒さんと出会う嬉しさ、一緒にパンについてのお話をする楽しさは、何にも代え難いものと思えるようになりました。
ですが実態は、教室開業の際には起業するための知識など一切なく、集客しなければお客様が来ないということも知りませんでした。
ただ教室をスタートさせてポータルサイトへ登録していればお客様が集まると安易に考えていました。
ホームページは作成していたものの、集客につながるような代物でもなく、ブログも今考えると「趣味のブログ」だったのです。
どん底
悲劇は徐々に近づいていました。
レッスン日を設定しても、なかなか新規のお申し込みいただけなくなってきました。
新規のお客様が来ないので、どうしてもリピーターのお客様を繋ぎ止めておきたい。
リピーターのお客様が離れていくと、お客様がゼロになる、売上がなくなってしまう・・・そのような不安から、私自身が乗り気でないものでも、受講生がやりたいとおっしゃる、そのレッスンを毎月開催していました。
いつしかお客様に合わせるレッスンは「義務」のような感覚になっていったのでした。
3年ほど経った頃、リピーターの受講生も卒業され、毎月の受講生はゼロの月が続くように。
何ヶ月もゼロの月が続くこともあり、受講生1〜2人の月があれば家族から「レッスンがあってよかったね!」と言われるほど。
このまま事業を続けて行ってもいいのか、それとも廃業しようか。
それぐらいどん底まで落ちました。
継続か廃業か悩んだ末に、事業を継続することを選択。
なぜなら、私のパンレシピで喜んでくださった、過去の受講生の笑顔が忘れられず、たくさんの方に私のパンで幸せになってもらいたい、そして、もう一度レッスンの楽しい時間を取り戻したいと思ったから。
最後に、今までやってこなかった集客の学びに投資して、チャレンジしたいと決意。
そこから初めて集客に必要な知識を必死で学びました。
教室の運営方法、集客方法、募集ページの作り方など、今まで知らなかったことばかり。
これらの知識なく、教室を始めたから自分が廃業寸前になったのも納得できました。
お客様を集める活動を正しく実施することで、自然とお客様が集まり売上も上がっていきました。
集客に必要な学びをすると同時に、事業内容を見直し、心機一転、再スタートを始めました。
再スタートから2年後。
東京、大阪、名古屋での出張レッスンの実施も決まり、自宅教室にもコンスタントに受講生も集まるようになり、いつもクラスは満席。
事業が順調に軌道に乗ってきた時期に、パートの契約期間が終了する時期が重なり、晴れて教室を本業としてスタートすることができる運びとなりました。
自分の好きなことを仕事にできた瞬間です。
子供たちはすっかり大きくなっていましたが、自宅に私がいることで常に安心感があると初めて子供の口から聞きました。
もっと早くに子供のために、自宅で仕事をし始めればよかったと後悔したのと同時に、ようやく自分の好きなことだけを仕事にできた喜びも実感しました。
反発
たまたま受講生の中に、将来パン教室をやってみたいと言う方がいらっしゃいました。
その時に私のような辛い思いをして欲しくない。
そのような想いから、パン教室をやりたいという方のお手伝いをしたいと講座を実施したのですが、私が実施して効果があった方法を受講生へ「押し付け」てしまう結果に。
知識だけをただ伝えた結果、「押し付け」と感じた受講生から「先生と私は違う!」と反発されて、悲しい思いをしました。
自分が経験して成功したことだけを伝えても、やってみようと思えなければ、意味がない。
みんながその方法を使いたいと思っているのではない。
環境も違えば得意なことも違う。
知識だけを与えて、それで終わりというのではなく、一人一人のやりたいことや希望に寄り添い、サポートしたいという気持ちが芽生えました。
でないと、私が救いたい人を救うことができないと思ったのです。
新たな目標
このようなお手伝いをするには、導いていくための知識や手法をしっかり学んだほうがいいと思ったのでコンサルティングとコーチングの学びをスタート。
特に、コーチングを学べば学ぶほど、他人の役に立ちたい、自分の好きなことをやりたいと思っている方の手助けをしたい。そう思うようになりました。
実際に、今までぼんやりとしか考えていなかったことが、知識を得ることで、やりたいと思うようになった受講生がいらっしゃいます。
セッションを重ねていくうちに、やりたい事が明確になり、受講生の目の輝きがどんどん強くなっていくのをみてきました。
コーチングの技術により、目標がはっきりするので、どうしてもやりたい!と思えるようになるのです。
自分のやりたいことがはっきりした受講生を見て、私自身もワクワクして、一緒に達成したいと思いました。
コーチは夢を叶える専門家。
クライアントの目標達成のために100%力を使います。
好きなことを仕事にしたいと思っていても、自信がなくて一歩を踏み出せない人はたくさんいます。
その一歩を踏み出しても、その先の知識がなかったり、知識はあっても実践することが辛く感じたりして、1年で廃業していく割合は約40%。
期待を胸に仕事を始めたのに、やめなければいけないという気持ちは悔しく切ないものだと思います。
お客様を集めるには集客について学び、それを実施することが大切。
学ぶだけで終わってしまい、行動に移さないと効果がありません。
集客に困っている人に、集客の手法や知識を教えるだけなら、知識や技術を知っていればできます。
起業塾のようにスパルタで教えて、実施させるのではなく、起業や集客の知識や手法を学び、それを実際にやってみよう!と一歩を踏み出しステップアップできるお手伝いができるのは、コーチだからできることなのです。
スパルタでみんな同時に行動すると、それぞれの作業スピードが違うためにどうしても差が出てしまいます。
差が出ることで、できている人と比べてしまい、自己肯定感が下がって、やりたくなくなる。
どんどんできる人がすごくて、できない人はダメだという雰囲気が漂い、自分は無力だと感じてしまう。
実際に私自身が起業塾で体験したことです。
コーチは受講生を全力でサポートする存在。
一人一人のやりたいという思いを大切に、お一人ずつに寄り添い、なりたいあなたになれるお手伝いをします。
「できるかな・・・」と自信がない方でも「やってみたい!」「私ならできる!」と自信を持てるようになります。